【建設業経営者必見】資金繰りの強い味方!ファクタリングと売掛金仕訳を徹底解説
「資金繰りにいつも頭を悩ませている…」
建設業を営むあなたなら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?
特に、工事が完了してから入金までの期間が長い建設業界では、売掛金の回収が経営の大きな課題ですよね。そこで、資金繰りの改善策として注目されているのが「ファクタリング」です。
ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、すぐに現金化できるサービス。このサービスを利用することで、資金繰りの悩みを解決できるだけでなく、事業の成長を加速させることも可能になります。
しかし、
- 「ファクタリングって実際どうなの?怪しいんじゃないの?」
- 「ファクタリングを利用するときの仕訳ってどうすればいいの?」
と、疑問に思う方もいるかもしれません。そこで今回は、建設業におけるファクタリングの仕組みやメリット・デメリット、そして気になる仕訳方法まで、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、資金を調達する方法です。簡単に言えば、「売掛金を現金に早変わりさせるシステム」と言えるでしょう。
通常の取引では、工事が完了してから入金されるまで、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。しかし、ファクタリングを利用すれば、このタイムラグを解消し、資金繰りをスムーズにすることが可能になります。
ファクタリングのメリット・デメリット
ファクタリングは、資金繰りの改善に役立つ便利なサービスですが、メリットだけでなく、デメリットも存在します。ファクタリングの利用を検討する際には、メリット・デメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。
メリット
- スピーディーな資金調達が可能
ファクタリングは、審査が比較的スピーディーで、最短即日で資金調達が可能になるケースもあります。そのため、急な資金需要にも対応できるというメリットがあります。 - 売掛金回収のリスク回避
ファクタリング会社に売掛債権を譲渡することで、取引先の倒産などによる貸倒リスクを回避することができます。特に、建設業のように取引期間が長い業界では、大きなメリットと言えるでしょう。 - 財務体質の強化
ファクタリングを利用することで、借入金とは異なり、負債を増やさずに資金調達が可能になります。そのため、財務体質の強化を図ることができます。
デメリット
- 手数料が発生する
ファクタリングを利用する際には、ファクタリング会社に手数料を支払う必要があります。手数料は、売掛金の額や期間によって異なりますが、一般的には2〜20%程度が相場です。 - 取引先に知られる可能性がある
ファクタリング会社によっては、取引先にファクタリングの利用を通知する場合があります。取引先に知られたくない場合は、2社間ファクタリングなど、通知を行わないタイプのファクタリングを利用する必要があります。
建設業におけるファクタリングの仕訳例
ファクタリングを利用する際の仕訳は、通常の売掛金の仕訳とは異なります。ここでは、建設業におけるファクタリングの仕訳例を、具体的に見ていきましょう。
【例】工事代金1,000,000円の売掛金をファクタリング会社に800,000円で買い取ってもらった場合
※手数料:200,000円
勘定科目 | 借方 | 貸方 |
---|---|---|
現金預金 | 800,000 | |
ファクタリング手数料 | 200,000 | |
売掛金 | 1,000,000 |
- 現金預金:ファクタリング会社から受け取った金額を計上します。
- ファクタリング手数料:ファクタリング会社に支払う手数料を計上します。手数料は、販売費及び一般管理費などの費用勘定で処理します。
- 売掛金:ファクタリング会社に売却した売掛金を計上します。
まとめ
ファクタリングは、資金繰りの改善に効果的な手段の一つであり、多くの建設会社にとって魅力的な選択肢となる可能性があります。しかし、ファクタリングにはメリットだけでなく、デメリットも存在します。そのため、ファクタリングを利用する際には、自社の経営状況や資金需要などを踏まえ、慎重に検討する必要があります。
もし、ファクタリングの利用を検討しているのであれば、まずは専門家へ相談することをおすすめします。
この記事へのコメントはありません。