建設業の資金繰り改善策!ファクタリングと遅延損害金の話
「工事は完了したのに、入金はまだ先…」「資金繰りが厳しくて、次の現場になかなか着手できない…」
そんな悩みを抱えている建設会社経営者の方も多いのではないでしょうか?建設業界は、完成工事代金の回収サイトが長いことが多く、資金繰りの課題を抱えやすい業界です。そこで今回は、資金繰りの改善策として「ファクタリング」と「遅延損害金」について解説します。
資金繰りを圧迫する【支払いの遅延】
マンション建設や公共工事など、規模の大きい建設工事では、着工から完成まで数ヶ月、長い場合は数年かかることもあります。そのため、完成するまでの間も人件費や材料費などの費用が発生し、資金繰りを圧迫する要因となります。
さらに、近年問題視されているのが「支払いの遅延」です。契約通りの期日に入金されず、資金繰りがさらに悪化してしまうケースも少なくありません。このような事態を避けるためには、資金回収のリスクを常に意識しておくことが重要です。
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、資金調達を行う方法です。ファクタリングを利用することで、本来の入金日を待たずに資金を調達することができます。
メリット
- スピーディーな資金調達:最短即日で資金調達が可能
- 審査が柔軟:財務状況が悪くても利用できる場合がある
- オフバランス化:借入金ではなく売却のため、負債が増えない
デメリット
- 手数料が発生:ファクタリング会社に支払う手数料が発生する
- 売掛先に知られる場合がある:取引先にファクタリング会社から連絡が行く場合がある
遅延損害金とは?
遅延損害金とは、支払期日を過ぎても支払いが行われなかった場合に、債権者が債務者に対して請求できる損害賠償金のことです。遅延損害金を請求することで、支払いの遅延によって生じた損失を補填することができます。
請求方法
遅延損害金を請求するには、債務者に対して遅延損害金の請求書を送付する必要があります。請求書には、請求金額、請求理由、支払期日などを明記します。
注意点
遅延損害金を請求するためには、請負契約書や注文書などに遅延損害金に関する条項を記載しておく必要があります。また、請求する遅延損害金の利率は、法律で定められた範囲内で設定する必要があります。
まとめ|資金繰り改善のために
今回は、ファクタリングと遅延損害金について解説しました。ファクタリングは、資金繰りの改善に有効な手段となりますが、手数料や売掛先への影響などを考慮する必要があります。また、遅延損害金を請求する場合は、事前に契約内容を確認し、適切な手続きを行うようにしましょう。
これらの情報を参考に、自社の資金繰りの状況に合わせて、適切な方法を検討してみてください。
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