【建設現場の要】クレーン種類別ガイド:用途と特徴を徹底解説!
建設現場において、クレーンはまさに「縁の下の力持ち」、いや、「空の上の力持ち」とでも言うべき存在です。巨大な建材を軽々と持ち上げ、高層階へと運ぶ姿は圧巻の一言。しかし、一口にクレーンと言っても、その種類は多岐に渡ります。それぞれの現場や作業内容に最適なクレーンを選ぶことが、プロジェクトの成功を大きく左右すると言っても過言ではありません。
そこで今回は、中小規模の建設業者様に向けて、代表的なクレーンの種類と、それぞれの用途、特徴をわかりやすく解説いたします。最適なクレーン選びの参考にご活用ください。
1. モバイルクレーン
モバイルクレーンは、その名の通り「移動式」のクレーンです。トラックの荷台にクレーンが搭載されており、公道を自走できることが最大の特徴です。現場に到着後、アウトリガーと呼ばれる支柱を伸ばして車体を安定させ、作業を行います。比較的コンパクトなものが多く、小規模な建設現場や、短期間の作業に適しています。
モバイルクレーンのメリット
- 自走可能なので、現場間の移動が容易
- 設置が比較的簡単で、短時間で作業開始できる
- 小型のものから大型のものまで、幅広い機種が存在する
モバイルクレーンのデメリット
- アウトリガーの設置スペースが必要
- 起伏の激しい場所や、軟弱地盤での使用は難しい
- 吊り上げ能力は、他のクレーンと比べて低い傾向がある
2. トラッククレーン
トラッククレーンも、モバイルクレーンと同様にトラックにクレーンが搭載されたタイプのクレーンです。モバイルクレーンとの最大の違いは、アウトリガーを持たないこと。そのため、狭い場所でも設置が可能です。ただし、その分、吊り上げ能力はモバイルクレーンよりもさらに低い傾向にあります。
トラッククレーンのメリット
- アウトリガーの設置が不要
- 狭い場所でも作業が可能
- 比較的安価でレンタルできる
トラッククレーンのデメリット
- 吊り上げ能力が低い
- 風などの影響を受けやすい
3. ラフテレーンクレーン
ラフテレーンクレーンは、オフロード走行に特化したクレーンです。頑丈な車体と大きなタイヤを持ち、不整地や悪路での走破性に優れています。そのため、道路が整備されていない山間部や、災害復旧現場などでの活躍が期待できます。アウトリガーを備えているため、安定性も高く、モバイルクレーンよりも重いものを吊り上げることが可能です。
ラフテレーンクレーンのメリット
- 悪路走破性に優れている
- モバイルクレーンよりも吊り上げ能力が高い
- 比較的コンパクトで、小回りが利く
ラフテレーンクレーンのデメリット
- 公道走行時の速度は遅い
- レンタル費用は、モバイルクレーンよりも高額になる傾向がある
4. クローラクレーン
クローラクレーンは、車輪の代わりに「クローラ」と呼ばれる履帯で走行するクレーンです。接地面積が広く、安定性に優れているため、超重量物の吊り上げに適しています。また、不整地走破性も高いため、大規模な建設現場や、インフラ整備の現場などで活躍しています。しかし、自走速度が遅く、公道走行には特殊な許可が必要になるなど、取り扱いが難しい面もあります。
クローラクレーンのメリット
- 超重量物を吊り上げることができる
- 安定性が高い
- 不整地でも走行可能
クローラクレーンのデメリット
- 移動速度が遅い
- 公道走行には特別な許可が必要
- レンタル費用や輸送コストが高い
5. タワー クレーン
タワー クレーンは、高層ビルの建設現場でよく見かける、垂直にそびえ立つ巨大なクレーンです。建物に沿って設置され、高層階への資材運搬に欠かせない存在です。他のクレーンと比べて吊り上げ高さがあり、一度に大量の資材を運ぶことができます。しかし、設置や解体に時間がかかり、費用も高額になるため、長期的なプロジェクトでなければ導入は難しいでしょう。
タワー クレーンのメリット
- 高い場所まで資材を運ぶことができる
- 一度に大量の資材を運べる
タワー クレーンのデメリット
- 設置や解体に時間がかかる
- 費用が非常に高額
まとめ:最適なクレーン選びがプロジェクト成功の鍵
今回は、代表的な建設用クレーン5種類を紹介しました。それぞれに特徴があり、現場の状況や作業内容によって最適なクレーンは異なります。今回の内容を参考に、プロジェクトに最適なクレーンを選定し、安全かつ効率的に作業を進めていきましょう。
クレーンレンタルのご相談は、実績豊富な〇〇建設株式会社までお気軽にお問い合わせください!
この記事へのコメントはありません。