【建設業向け】資金繰りの罠!ファクタリング悪徳業者の手口と見分け方
建設業界は、受注から完成、そして入金まで時間がかかることが多く、慢性的な資金繰りの厳しさに悩まされている企業も多いのではないでしょうか?
そんな中、「ファクタリング」という資金調達方法が注目されています。ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、すぐに現金化できる便利なサービスです。しかし、その手軽さの裏側には、悪徳業者の存在も潜んでいることを忘れてはなりません。
今回は、建設業の経営者や経理担当者に向けて、ファクタリング悪徳業者の手口と見分け方、そして安全な資金調達のためのポイントを解説します。
ファクタリングとは?メリット・デメリットを理解しよう
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権を、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで、資金調達を行う方法です。銀行融資のように、担保や保証人が不要なケースが多く、審査も比較的スピーディーなため、近年、資金繰りの手段として利用する企業が増えています。
メリット
- 審査が早く、最短即日で資金調達が可能
- 担保や保証人が不要な場合が多い
- 借入金ではなく、売掛金の売却なので、負債として計上されない
デメリット
- 手数料が発生するため、売掛債権の金額よりも受け取れる金額は少なくなる
- 悪徳業者に依頼してしまうと、高額な手数料を請求されたり、トラブルに巻き込まれる可能性がある
悪徳業者の甘い言葉に騙されるな!よくある手口とは?
ファクタリングは便利な資金調達方法ですが、その手軽さにつけ込み、悪質なサービスを提供する業者も存在します。特に、資金繰りに困っている企業ほど、冷静な判断力を失い、悪徳業者の甘い言葉に騙されてしまうケースが目立ちます。具体的な手口を見ていきましょう。
1. 法外な手数料を請求
相場よりもはるかに高い手数料を請求する業者がいます。契約前に手数料についてしっかり説明がなく、契約後に高額な請求をされるケースも少なくありません。中には、手数料を「事務手数料」「調査費用」など、別の名目で請求してくる業者もいます。
2. 不透明な契約内容
契約内容を曖昧にしたまま契約を迫ってくる業者がいます。契約書に記載されていないような追加費用を請求されたり、トラブル発生時の責任の所在が不明確な場合もあるため、注意が必要です。
3. 悪質な取立て行為
ファクタリング会社が債権回収を代行する「保証ファクタリング」の場合、取引先に売掛債権を譲渡したことを通知する必要があります。しかし、悪徳業者の場合、この通知を行わず、取引先に直接連絡し、悪質な取立て行為を行うケースも見られます。このような行為は、取引先との関係悪化につながる可能性もあり、大きなリスクとなります。
悪徳業者を見抜く!チェックポイント
悪徳業者に騙されないためには、以下のポイントをチェックすることが重要です。
1. 手数料体系の明確化
手数料が明確に示されているか、内訳を含めて確認しましょう。不明瞭な点があれば、納得いくまで説明を求めることが大切です。
2. 契約内容の詳細確認
契約書の内容は、不明な点がないか、しっかりと確認しましょう。特に、手数料や違約金に関する条項は注意が必要です。
3. 会社の信頼性
ホームページや会社案内などで、会社の設立年数、資本金、取引実績などを確認しましょう。金融庁に登録されているかどうかも重要なポイントです。不安な場合は、口コミサイトなども参考にすると良いでしょう。
4. 対応の丁寧さ
問い合わせや相談時の対応が丁寧で、質問に対して誠実に答えてくれる会社を選びましょう。強引な勧誘や、質問に対して曖昧な回答をする会社は避けるべきです。
まとめ:安全な資金調達のために
ファクタリングは、正しく利用すれば、資金繰りの改善に役立つ有効な手段です。しかし、悪徳業者に騙されてしまうと、かえって資金繰りを悪化させてしまう可能性もあります。ファクタリングを利用する際は、今回紹介したポイントを参考に、信頼できる会社を選び、契約内容をしっかりと確認することが大切です。
また、ファクタリング以外の資金調達方法も検討し、自社の状況に最適な方法を選択することが重要です。
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