総合評価方式の施工計画書で高評価を獲得する!書き方の7つの秘訣
近年、公共工事の入札において、価格競争のみに偏らない「総合評価方式」が主流になりつつあります。総合評価方式では、価格だけでなく、技術力や施工計画なども評価の対象となるため、施工計画書の質が受注の可否を大きく左右すると言っても過言ではありません。
しかし、「施工計画書をどのように作成すれば良いのかわからない」「価格競争では勝てない」といった悩みを抱えている中小規模の建設業者様も多いのではないでしょうか?
本記事では、総合評価方式の施工計画書で高評価を獲得するための7つの秘訣について、わかりやすく解説いたします。この記事を参考に、質の高い施工計画書を作成し、受注率アップを目指しましょう!
1. 総合評価方式とは?
総合評価方式とは、価格だけでなく、技術力や施工計画、企業の信頼性などを総合的に評価して、落札者を決定する方式です。従来の価格競争では、どうしても価格の安さだけが重視され、品質や安全性が犠牲になるケースも見られました。そこで、より質の高い公共工事を実現するために、総合評価方式が導入されました。
2. 施工計画書は会社の顔!
総合評価方式において、施工計画書は、貴社の実力や熱意を伝えるための重要なツールです。発注者は、施工計画書の内容を細かくチェックし、提出企業の技術力や信頼性を評価します。施工計画書は、いわば会社の顔であり、企業の技術力や熱意をアピールする絶好の機会と言えるでしょう。
3. 高評価を獲得する施工計画書の書き方7つの秘訣
それでは、具体的にどのような施工計画書を作成すれば、高評価を獲得できるのでしょうか?以下に、7つの秘訣をご紹介します。
3.1. 発注者の意図を徹底的に理解する
施工計画書を作成する上で最も重要なことは、発注者の意図を理解することです。そのためには、設計図書はもちろんのこと、入札説明書や現場説明書の隅々まで目を通し、発注者が求めているものを明確に把握する必要があります。例えば、「周辺環境への配慮」「工期の厳守」「安全対策の徹底」など、発注者が特に重視しているポイントを把握することが重要です。
3.2. わかりやすく論理的な構成にする
施工計画書は、読み手が理解しやすいように、わかりやすく論理的な構成で作成する必要があります。そのためには、目次を作成し、各項目ごとに内容を整理すると良いでしょう。また、図表や写真などを効果的に活用することで、より視覚的にわかりやすく説明することができます。
3.3. 実行可能な工程計画を立てる
工程計画は、施工計画書の核となる部分であり、現実的で実行可能な計画を立てることが重要です。そのためには、過去の施工実績や経験を踏まえ、工期内に工事を完了するために必要な人員、資材、機材などを具体的に算出する必要があります。また、天候不良などのリスクも考慮し、余裕を持った工程計画を立てることが重要です。
3.4. 安全対策と環境への配慮を明確に示す
近年、工事現場における安全対策や環境問題への意識が高まっています。施工計画書においても、安全対策や環境への配慮は重要な評価項目となっています。具体的な対策方法や取り組みを明確に示すことで、発注者に安心感を与えるとともに、高い評価を得ることができます。例えば、安全対策としては、交通誘導員の配置計画、安全設備の設置計画、作業員への安全教育の実施計画などを具体的に記載します。環境への配慮としては、騒音・振動対策、粉塵対策、廃棄物削減対策などを具体的に記載します。
3.5. 特にアピールしたい点は強調する
貴社の強みや特徴をアピールすることで、他の企業との差別化を図ることができます。例えば、「豊富な経験と実績」「高い技術力」「最新鋭の機材の保有」「地域貢献への取り組み」など、貴社の強みを効果的にアピールしましょう。特にアピールしたい点は、太字にしたり、枠で囲んだりするなど、目立つように工夫すると良いでしょう。
3.6. 図表や写真を効果的に活用する
文章だけでなく、図表や写真を効果的に活用することで、よりわかりやすく、説得力のある施工計画書を作成することができます。例えば、施工イメージ図、工程表、作業風景写真などを用いることで、発注者に具体的なイメージを持ってもらうことができます。
3.7. ミスなく完成度の高い書類を作成する
誤字脱字や計算ミスなど、基本的なミスがないことはもちろんのこと、体裁を整え、完成度の高い書類を作成することが重要です。誤字脱字が多い、体裁が整っていないなど、雑な印象の施工計画書は、評価を下げてしまう可能性があります。提出前に必ず複数人でチェックを行い、ミスがないことを確認しましょう。
4. まとめ
総合評価方式の施工計画書で高評価を獲得するためには、発注者の意図を理解し、貴社の強みを効果的にアピールすることが重要です。本記事でご紹介した7つの秘訣を参考に、質の高い施工計画書を作成し、受注率アップを目指しましょう。
施工計画書の作成は、時間と労力を要する作業ですが、受注に直結する重要な業務です。時間をかけてでも、質の高い施工計画書を作成することを心がけましょう。
もし、施工計画書の作成にお困りのことがあれば、専門家のサポートを受けることも検討してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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